困ったぞ～★★

ＣＡＮーＢＵＳインターフェイスです。これにデータ線を繋いで、ＰＣにデータをダウンロードし、自分がカスタマイズして都合よく使えるモジュールです。ＶＩＰＥＲのＤＥＩ社の系列会社のモノで、ＶＩＰＥＲやクリフォード等の本体と４本のデータ信号線で接続します。ロック／アンロック、ドア開閉信号や、エンジンの回転信号、フットブレーキ／サイドブレーキの信号などを本体にデジタルで供与します。ＤＢＡＬＬ２は他社の例えば国産リモコンスターター等にもアナログで接続可能で、ユピテルが着いてるが、その先にＤＢＡＬＬ２を付けてコントロールしているなんてオチも沢山あります。

この２種のモジュール、同じ会社の新旧なんですが、上のＤＢＡＬＬ２と言うモジュールが生産終了になりまして、今年早めに手に入らなくなります。４，５年程前から欧州専売商品で、まともに米国にオーダーしても無いと言われて居ました。弊社は欧州ルートの有る商社にお願いして手に入れていましたが、生産が無いのでは入手不能です、、、原因が半導体なのか、ウクライナ戦争なのかは判りません。

下のＤＢ３と言うのが現行の世界共通モジュール。これでは作業できない車種が沢山あります。
そもそもＤＢ３はアメリカ専売の商品で、アメ車、日本車、韓国車などは出来るが、ＢＭＷ／ＭＩＮＩ、ルノーとかフィアット、オペルにＶＯＬＶＯ等は最初からデータが無く、ベンツ、ＡＵＤＩ、ＢＭＷ、ＶＷ、ポルシェ等は上のＤＢＡＬＬ２を使って作業して居ました。ＤＢ３に統一すると言ってますが、ベンツ、ＢＭＷはデータ移行が進んでおらず、移行したＡＵＤＩ／ＶＷ等も試していますが、イマイチちぐはぐな動きをします。

恐れているのは、ベンツとＢＭＷが移行しないのでは？と言う危惧を持ってまして、、このままＢＭＷのスターターが付けられなくなっては弊社の死活問題になります。ＤＢＡＬＬ２はＵＫブランチと言う処でデータが沢山出て、欧州車のコントロールに多大な功績を残したのですが、ＤＢ３用のデータは全くなく、地域専売をやった代償が今になって祟る結果になって仕舞いました。ワールド・ヘッド・クウォーターと言うのがアメリカ本社、ＵＫブランチはイギリス支社。支社開発のデータだからアメリカでは売らない！みたいな感じでしたね、、



恐らくね、、ＤＢＡＬＬ2の方がコストが高いんですわ、ＤＢ３はコストダウンバージョンと思って居ります。何となくＤＢＡＬＬ2の方が付けてて賢いイメージが有ります。この前にＤＢＡＬＬとか、その前の４００シリーズとか色々有ったんですが、車がドンドン進化するんで徐々にバージョンを上げるしか無かったんだろうと思います。でもＤＢＡＬＬ２はまだまだ価値があるのにＤＢ３に移行とは、、

この２種は単体でインターフェイスになって居るモノで、ＤＳ３とかＤＳ４とか１つのボディの中に本体とインターフェイが内蔵されるシリーズが有ります。それは完全にＰＣでデータをダウンロードしてカスタマイズする方式で、ＩＤパスワードを持たない業者は売る事が出来ない為、日本では普及しないと思います。また、どうやっても都合の悪いデータがデジタルで入って来てしまう場合が有ります。その際は本体とＤＢＡＬＬ２／ＤＢ３のリンクする線を３秒だけカットとか、この時は３０秒カットとか、こちらの使いやすいようにデータを貰う事をします。ワンボディではそれが出来ないのでＤＳ３／ＤＳ４は使いにくい場合が有ります。

弊社？勿論持ってますよ。インターフェイスの全メーカー（５社かな？）のＩＤを自由に使って本国サイトにアクセスして作業してます。電装屋さんとかとは立場が違います。日本で最も沢山これらのインターフェイスを多用する業者はストリームラインですｗｗｗ